漢方にも副作用はあります
不眠で悩んでいる人は多いです。そして、不眠を改善するために漢方を飲んでいる人も多いのではないでしょうか。
先日施術した方は、ご自身で色々と調べられて、複数箇所から漢方を購入され、ご自身で煎じて飲まれています。
ただ注意しないといけないのは、「漢方薬には副作用が無い」と思われている人もいることです。
例えば、漢方製剤のなかでもカンゾウ(甘草)を含有する製剤は、低カリウム血症に注意する必要があります。
特にカンゾウの量が2.5g(グリチルリチン酸100mg)を超える製剤については、低カリウム血症を発現しやすくなるので注意が必要です。
※低カリウム血症の主な症状・・・筋力低下、自律神経失調症、筋肉痛、筋肉けいれん、悪心、呼吸筋麻痺、嘔吐、不整脈、便秘、麻痺性腸閉塞、けいれん
天然の睡眠薬「くるみ」
漢方も良いですが、天然の睡眠薬と呼ばれている「くるみ」を毎日の食事に取り入れるのはいかがですか?
くるみには、トリプトファンというアミノ酸が多く含まれています。
トリプトファンは体内でセロトニンに変化し、その後メラトニンに変わります。
メラトニンには眠りを誘発したり、神経の緊張をほぐす作用があるため、不眠症に悩まされている方におすすめです。
その他にも、糖質が少なく、タンパクと良質な脂質が豊富です。
くるみはオメガ3脂肪酸を多く含む代表的な食品であり、半分以上は脂質です。
その脂質のうちの約1/6を占めているのがα-リノレン酸です。
α-リノレン酸は、血液をサラサラにする効能のある栄養素です。
抗酸化作用で活性酸素を抑制する効果のあるポリフェノールは赤ワインの約12倍も含まれています。
不足しがちな亜鉛やマグネシウム、食物繊維なども含まれています。
何かすごいですね。
でも食べ過ぎは、脂質の摂り過ぎとなりますのでご注意を。
1日にひとつまみ程度(約8粒ほど)までにしましょう。
すったくるみをサラダなどにふりかけるのもおいしそうですね。
引用・参考・出典
※1 California Walnut Board https://walnuts.org/health-professionals/
※2 sciencedirect https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0026049513003879