自律神経のお悩みの原因は意外にも!?筋肉が関係している
過剰な緊張(過緊張)とは、自分では力を抜いているつもりでも、無意識に力み続けてしまっている状態です。
過緊張状態がクセとなってしまうと、休むべき時に休めない(ゆるむ)ことが出来なくなります。
このような状態である事が非常に多いです。
- 無意識に喰いしばったりしていませんか?
- 首や背中が常に張っていたりしていませんか?
- 寝ているのにうまくゆるめられていないのではないでしょうか?
- 家でくつろいでいるつもりでも、何故か肩に力が入っていたりしていませんか?
このような状態は、無意識に行っている緊張のため、自覚の無い人もいます。
しかし実際にはめちゃくちゃ緊張しているという事も良くあります。(検査でわかります)
過緊張が一番わかりやすいのは、「コリ」です。
肩コリや首コリも過緊張の一つです。
自律神経と肩コリが関係あるの?・・・と思われるかもしれませんが、特に首コリと自律神経は非常に深い関係があるのです。
「夏なのに体が冷える」「肩がコリが辛い」「足のむくみが取れない」・・・などなど、
そんな不調の鍵を握っているのは【自律神経】なのです。
自律神経は、血行や代謝、体温調節など体のさまざまな働きをコントロールしています。
しかも自らの意思では自律神経はコントロールできません。
それが乱れてしまうと、血行が悪くなり、冷えや肩こり、むくみなど、体のあちこちに不調が起こってきます。
コリ以外では「姿勢」もわかりやすいです。
緊張している筋肉が、体を前に引っ張る事で猫背になります。
身体の緊張させゆるめば自然に正しい姿勢に戻ります。
過緊張が自律神経に影響を及ぼすワケ!
何故、筋肉の過緊張が自律神経の不調と関係しているのでしょうか?
それは、
過剰に緊張し続けている筋肉が、血管や神経、内臓を圧迫してしまうためです。
そもそもこの筋肉とは力こぶのような表層筋ではなく、身体の奥底の方にある「深層筋」です。
- 深層筋のすぐそばには、血管や神経などがあります。
- 深層筋は自分の意識ではコントロールできません。
例えば血管が圧迫されれば、血流が悪くなります。
血液の流れや神経を圧迫してしまう事が身体に良い影響を及ぼさないということは、容易にイメージできるのではないでしょうか?
また、内臓が圧迫されることにより、呼吸が浅くなります。
さらに、神経が圧迫されれば全身に影響を及ぼします。
私たちの脳は、無意識に体温や心臓の鼓動のスピードなどを命令しています。
その命令を伝達している神経が圧迫されると、全身にうまく伝わりません。
結果、めまいや耳鳴り、さらには呼吸が乱れたり、眠れなくなったり、動悸、だるさなど色々な不調が現れます。
このように身体本来の働きができないような状態であれば、精神面に影響します。
身体と心は密接な関係があります。
そのため、不安感やうつ、気力を失うなどの不調につながります。
そもそもの過緊張となる原因は?
過緊張が自律神経の不調に及ぼす影響は分かったのですが、ではなぜ、過緊張になってしまうのでしょうか?
身体の奥底にある深層筋は自分の意思では緊張させたり弛めたりできません。
では、どこがコントロールしているのでしょうか?それは「脳」です。
「緊張させる」「ゆるめる」をコントロールしている脳がストレスを受け続けることで誤動作をしてしまうことがあるために「緊張したまま」となります。
そのストレスの原因は上の絵のようにたくさんあります。
悪い姿勢であったり、考えた方(全てにおいて正直一徹。常に100%きちんとやらねば・・・等)です。
病院で検査をしても「原因不明」
過緊張の状態は画像等でみてもわかりません。そもそも西洋医学では筋肉の状態を重要視していません。
そのため、病院で検査をしても「異常無し」や「原因不明」で終わることが多いです。
その結果、対処療法的な薬をいくつも処方され、苦しまれている方も多くいらっしゃいます。
しかし「異常無し」「原因不明」というのは「現在の西洋医学では異常がわからない」ということであります。
本当に苦しんでおられる方、悩んでおられる方に実際に異常がないわけがありません。
どうか諦めずに、筋肉の状態に注視されてみてください。同じような原因不明の自律神経の不調を無事に解決された方は、たくさんいらっしゃいます。