自律神経とは
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、シーソーのようにバランスをとりながら働いています。
交感神経は、心拍数を上げたり血管を収縮させたりして体を活動的にする働きを持ちます。副交感神経は、心拍数を下げ血管を拡張させたりして体をリラックスさせる働きを司っています。
運動機能などに関わっている体性神経と違い、自律神経は「今から胃を動かして消化するぞ!」などと思っても、自分の意思では自由にコントロールすることはできません。
「自律神経の不調」と言うと、精神的な疾患だとイメージされることが多いです。うつ、不安症、イライラ、情緒不安定、倦怠感などです。
しかし、不眠、動悸、めまい、耳鳴り、冷え、便秘、頭痛、疲労感、足のむくみなど、身体面の症状も自律神経の不調が関係しています。
そもそも自律神経とは、「無意識に当たり前にできている働き」(呼吸、心臓の拍動、体温調節、内臓の働き、見る・聞くなど)のことです。
つまり「自律神経の不調」とは、本来なら当たり前にできるはずの心身の調整ができていない状態のことを言います。