腸内細菌

腸内細菌

「10月8日は糖を図る日」の中で、血糖値を急激に上げてしまわないようにするなどの血糖コントロールは、自律神経にとっても重要な要素の一つと書かせて頂きました。しかし過剰な糖質制限はリスクが伴います。

日本人腸内細菌叢は「炭水化物代謝」、「アミノ酸代謝」、「膜輸送」に関わる機能が外国よりも豊富であることが判明しているからです。※1

炭水化物を代謝して私たちの体に有用な短鎖脂肪酸を作り出してくれる腸内細菌のエサを取り上げ続けると、有用菌が減ってしまいます。一度死滅した菌は復活しない可能性もあります。

その結果、炎症性腸疾患、肥満、糖尿病、がんなどの疾患にも繋がります。※3 このことからも腸内環境を良好に保つことが大事であり、そのためには大腸の奥に棲む腸内細菌にまで届く食物繊維が重要になります。

MACs(発酵性食物繊維

MACsとは以前はSUPER MONKEY’Sというグループ名で活躍されて・・・ではありません。冗談です。あれはMAXでした。(笑)

スタンフォード大学のソネンバーグ博士が提唱したMicrobiota-accessible carbohydrates(発酵性食物繊維)のことで、「腸内細菌に届く炭水化物」という今話題の腸内細菌のエサのことです。

腸内細菌に届く炭水化物を摂るには、精製されていない穀物を摂りましょう。白米には100gに約0.5gしか食物繊維が含まれていません。玄米は白米の6倍。大麦は何と20倍です。※4

まずは難しく考えないで

  • いつもの白米オンリーをやめて大麦を混ぜて食べましょ!私は3割混ぜています。
  • 甘いシリアルをやめて小麦の外皮である小麦ブラウンのシリアルに変えましょ!

引用・参考・出典

※1 早稲田大学 https://www.waseda.jp/top/news/39021
※2 一般財団法人 食品分析開発センターSUNATEC http://www.mac.or.jp/mail/170801/01.shtml
※3 健康メディア.com https://www.kenko-media.com/food_devlp/archives/2364
※4 大塚製薬の大麦ごはん https://www.otsuka.co.jp/oms/library/fiberranking.html